かこう【嘉肴】 有(あ)りと雖(いえど)も=食(くら)わずんばその旨(うま)きを[=食(しょく)せざればその味(あじわ)いを]知(し)らず
- ( 「礼記‐学記」の「雖レ有二嘉肴一、弗レ食不レ知二其旨一也、雖レ有二至道一、弗レ学不レ知二其善一也」による句で、いくらおいしいごちそうがあっても食べてみなければそのうまさはわからないの意から ) 聖人のりっぱな道も学ばなければそのよさがわからないことのたとえ。まず実践することの必要を教えたもの。また、大人物も実際に用いなければその器量を知ることができないことのたとえ。旨酒嘉肴有りと雖も嘗めざれば其の旨を知らず。
- [初出の実例]「嘉肴(カカウ)有りといえども、食せざれば其(ソノ)味(アジハヒ)をしらずとは国治てよき武士の忠も武勇も隠るるに、たとへば」(出典:浄瑠璃・仮名手本忠臣蔵(1748)一)
- [その他の文献]〔韓詩外伝‐巻三〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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