嘯月院(読み)しようげついん

日本歴史地名大系 「嘯月院」の解説

嘯月院
しようげついん

[現在地名]今治市別名

本郷ほんごうの集落を離れ丘陵を登った寺谷にある。霊塔山と号し、臨済宗妙心寺派。本尊阿弥陀如来。寺伝では慶雲二年(七〇五)越智玉澄による創建で、玉澄の念持仏を安置すると伝える。

仏心ぶつしん(現周桑郡小松町)開基として、また京都花園の妙心みようしん(現京都市右京区)住持職として知られた南明が、寛文一〇年(一六七〇)ここを隠棲の地と決め草庵を結んだ。のち南明は仙台藩の招きで松島瑞巌ずいがん(現宮城県宮城郡)に入り、次いで江戸寿昌寺に移り、延宝六年(一六七八)再び嘯月院に帰った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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