仏心(読み)ブッシン

デジタル大辞泉 「仏心」の意味・読み・例文・類語

ぶっ‐しん【仏心】

仏の心。また、仏のような慈悲心。「仏心にすがる」
仏性ぶっしょう1」に同じ。

ほとけ‐ごころ【仏心】

仏のように慈悲深い心。ぶっしん。「仏心を出す」

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精選版 日本国語大辞典 「仏心」の意味・読み・例文・類語

ぶっ‐しん【仏心】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏の心。仏の慈悲心。また、仏のような慈悲深い心。
    1. [初出の実例]「聞道、仏心者慈与悲。大慈則与楽、大悲則抜苦」(出典:性霊集‐六(835頃)天長皇帝於大極殿屈百僧雩願文)
    2. [その他の文献]〔観無量寿経〕
  3. 衆生に備わっている、仏としての本性。仏性。
    1. [初出の実例]「ただ一時も結縁せば、それこそ即ち仏心なれ」(出典:大観本謡曲・身延(室町末))
  4. ぶっしんしゅう(仏心宗)」の略。〔愚禿鈔(1255)上〕

ほとけ‐ごころ【仏心】

  1. 〘 名詞 〙ぶっしん(仏心)
    1. [初出の実例]「この鬼九郎は節分同前、仏心(ホトケゴコロ)になるものを、鬼にするのは心がら」(出典:人情本春色辰巳園(1833‐35)四)

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普及版 字通 「仏心」の読み・字形・画数・意味

【仏心】ぶつしん

如来心。

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