嘲す(読み)チョウス

デジタル大辞泉 「嘲す」の意味・読み・例文・類語

ちょう・す〔テウす〕【嘲す】

[動サ変]ばかにする。あざける。嘲弄ちょうろうする。
「新造取り巻き、無駄を言って―・す」〈洒・錦之裏
[補説]四段活用とみる説もある。

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精選版 日本国語大辞典 「嘲す」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐・すテウ‥【嘲】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 サ行変 〙 あざける。ばかにする。からかう。嘲弄(ちょうろう)する。
    1. [初出の実例]「これを聞きて、かやうのものをば、構へててうすまじきなり」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)三)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 サ行四段活用 〙 [ 一 ]に同じ。
    1. [初出の実例]「『おまへをしらねひ、女郎もあるまい』『コレてうすない』」(出典:洒落本・大通秘密論(1778)今助六が説)

えつらか・すゑつらかす【嘲】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙 ばかにして笑う。あざける。からかう。
    1. [初出の実例]「船長(ふなぎみ)、嬢を見て、言ひ煩はし嘲(ヱツラカシ)(もてあそ)ぶ〈国会図書館本訓釈 嘲 恵都良可志〉」(出典日本霊異記(810‐824)中)

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