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助六 スケロク

デジタル大辞泉の解説

すけろく【助六】

歌舞伎狂言助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」の通称。
歌舞伎舞踊長唄。3世桜田治助作詞、10世杵屋六左衛門作曲。天保10年(1839)江戸中村座初演。「助六由縁江戸桜」を舞踊化したもの。
浄瑠璃歌舞伎などの助六物の主人公。宝永年間(1704~1711)大坂千日寺で遊女揚巻(あげまき)と心中したという万屋(よろずや)助六がモデル。花川戸助六

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百科事典マイペディアの解説

助六【すけろく】

歌舞伎劇。世話物。1幕。歌舞伎十八番の一つ。普通《助六由縁江戸桜(ゆかりのえどざくら)》の外題で上演される。1713年初演,1749年2世市川團十郎が3度目の助六を演じた際,演出の基礎が固まった。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

助六 すけろく

浄瑠璃(じょうるり),歌舞伎などの登場人物。
延宝(1673-81)のころにおきた京都の万屋(よろずや)助六と島原の遊女揚巻(あげまき)の心中事件をもとに脚色,上方で心中物として流行。のち江戸の2代市川団十郎が花川戸(はなかわどの)助六として明快な男達(おとこだて)にした助六を演じ江戸庶民の人気を博した。歌舞伎十八番「助六由縁(ゆかりの)江戸桜」として今日につたわる。

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とっさの日本語便利帳の解説

助六

いなりずしと巻きずし組み合わせたもので、歌舞伎十八番の一つ「助六」にちなむ。主人公の恋人が花魁(おいらん)の揚巻なので、「揚」に対応するいなりと、「巻」に対応する海苔巻きの組み合わせをこう呼ぶ。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

すけろく【助六】

(1)万屋助六 元和年中(1615‐24)の京の俠客と伝える(《事実文編》)がさだかでない。宝永年間(1704‐11)に横死,また島原の遊女総角(あげまき)と心中したという。1706年(宝永3)11月,京・早雲座《助六心中紙子姿》,大坂・片岡仁左衛門座《京助六心中》で同時に舞台化され,1709年ころに一中節《万屋助六道行》,また義太夫節《千日寺心中》が上演された。さらに義太夫節《万屋助六二代(かみこ)》(1735),《紙子仕立両面鑑》(1768)が成立,上方系心中狂言の主人公として定着し,〈助六心中物〉の系譜をつくった。

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大辞林 第三版の解説

すけろく【助六】

歌舞伎十八番の一。「助六所縁江戸桜すけろくゆかりのえどざくら」の通称。世話物。一幕。津打治兵衛作。1713年江戸山村座初演。助六、実は曽我五郎は銘刀友切丸の詮議のため吉原へ出入りするが、恋人三浦屋の揚巻の客、髭ひげの意休の所持する刀が友切丸と知り、取り戻すという筋。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

助六
すけろく

浄瑠璃(じょうるり)、歌舞伎(かぶき)劇、音曲などの登場人物、およびこれを主人公とした作品の通称。延宝(えんぽう)(1673~81)または宝永(ほうえい)(1704~11)ごろ、大坂千日寺であったという町人萬屋(よろずや)助六と島原の遊女揚巻(あげまき)の心中事件が典拠で、京坂では事実に沿った情話として脚色、一中節『蝉(せみ)のぬけがら』『大坂助六心中物語』をはじめ、歌舞伎脚本『助六心中紙子姿』『京助六心中』(ともに1706)、人形浄瑠璃『萬屋助六二代(かみこ)』(並木丈助作・1735)、『紙子仕立両面鑑(かみこじたてりょうめんかがみ)』(菅(すが)専助作・1768)などがつくられたが、江戸ではこれから脱化して「侠客(きょうかく)物」となり、1713年(正徳3)の『花館愛護桜(はなやかたあいごのさくら)』以来代々の市川団十郎が演出を洗練し、歌舞伎十八番の一つ『助六由縁江戸桜(ゆかりのえどざくら)』として今日に伝わった。舞踊化作品も1764年(明和1)2世瀬川菊之丞(きくのじょう)初演の長唄(ながうた)『女助六』をはじめ数多いが、なかでは4世中村歌右衛門(うたえもん)が八変化(へんげ)『花翫暦色所八景(はなごよみいろのしょわけ)』(1839)のなかで踊った長唄『助六』(10世杵屋(きねや)六左衛門作曲)が現存。また、生世話(きぜわ)風のパロディーにした脚本に4世市川小団次が1858年(安政5)に初演した「黒手組助六」があり、『黒手組曲輪達引(くるわのたてひき)』の外題で今日も上演される。[松井俊諭]

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世界大百科事典内の助六の言及

【揚巻∥総角】より

…(1)京島原丹波屋の遊女。宝永年間(1704‐11)以前,万屋助六という男となじみ心中したとも,助六の仇を討ってのち薙髪し尼となったとも伝えるがさだかでない。1706年(宝永3)11月,京の早雲座《助六心中紙子姿》,大坂の片岡仁左衛門座《京助六心中》で同時に舞台化され,09年ころに一中節《万屋助六道行》,また義太夫節《千日寺心中》が上演された。…

【黒手組曲輪達引】より

河竹黙阿弥作。通称《黒手組の助六》。1858年(安政5)3月江戸市村座で《江戸桜清水清玄(えどざくらきよみずせいげん)》の二番目狂言として初演。…

【助六由縁江戸桜】より

…1幕。通称《助六》。歌舞伎十八番の一つで3時間近く(現行1時間半から2時間)を要する華やかな大曲。…

※「助六」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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