囂し(読み)カマシ

デジタル大辞泉 「囂し」の意味・読み・例文・類語

かま・し【×囂し】

[形ク]かましい。かまびすしい。
[補説]ク活用の確実な例は見いだしがたいが、連語「あなかま」の「かま」がこれの語幹とみられるところから、ク活用であったと推定される。なお、「耳かましきまでの御祈りども」〈栄花・月の宴〉の例を、古くク活用だったものがシク活用に変化したとする説もあるが、他にシク活用の確例はないうえ、「耳がまし」と解する説もあって疑わしい。

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精選版 日本国語大辞典 「囂し」の意味・読み・例文・類語

かま‐びそし【囂・喧】

  1. 〘 形容詞シク活用 〙 ( 「かまびすし(囂)」の変化した語 ) =かまびすしい(囂)
    1. [初出の実例]「爰に近年禅法之興行天下に喧(カマビソシ)」(出典太平記(14C後)二四)

かま・し【囂・喧】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙 ( 単独使用の確例はないが、「あなかま」の「かま」がこれの語幹と考えられるところから、ク活用と推定される。なお、「かまかまし」「かまみすし」「かまびすし」の「かま」も、これの語幹であろう ) =かまびすし(囂)

かま‐みす・し【囂・喧】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙かまびすし(囂)金光明最勝王経音義(1079)〕

かしまし【囂・姦・喧】

  1. 〘 形容詞シク活用 〙かしましい(囂)

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