化学辞典 第2版 「四ヨウ化炭素」の解説
四ヨウ化炭素
シヨウカタンソ
carbon tetraiodide
CI4(519.63).テトラヨードメタンともいう.四塩化炭素にヨウ化アルミニウムを作用させると得られる.赤色の立方晶系結晶.密度4.32 g cm-3(20 ℃).分子は正四面体型で,原子間距離C-I0.215 nm.真空中90~100 ℃ で昇華する.加熱すると171 ℃ で分解する.アセトン,二硫化炭素,エタノール,エーテルに可溶,水に難溶.長く水と接触させておくと分解してヨードホルムとヨウ素を生じる.重合触媒に用いられる.[CAS 507-25-5]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報