ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クレオメネス1世」の意味・わかりやすい解説
クレオメネス1世
クレオメネスいっせい
Kleomenēs I
[没]前487
古代ギリシア,スパルタの王。在位前 519~487年。自領の都市をペロポネソス最強の都市とした。前 510年ヒッピアスを追放してアテネの僭主政を倒し,前 508年にはアテネの寡頭派のイサゴラスを援助したが,クレイステネスにはばまれて退去。以後2度のアテネ遠征ももう1人のスパルタ王デマラトスの策動により失敗したが,アルゴスをセペイアで破ってスパルタの威信を回復。のちエギナ攻撃の際,再びデマラトスに裏切られたため,デルフォイの神託を買収して彼の廃位をはかったが露見して一時亡命。帰国後復位したが,獄中で発狂して自殺。
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