四分律行事鈔(読み)しぶんりつぎょうじしょう

精選版 日本国語大辞典 「四分律行事鈔」の意味・読み・例文・類語

しぶんりつぎょうじしょう‥ギャウジセウ【四分律行事鈔】

  1. 四分律規準にして戒律本旨教団の組織運営、僧尼作法などを総合的に説明した書。南山律宗の祖、唐の道宣が武徳九年(六二六)に撰述し、その後補訂。三巻(あるいは六巻、一二巻)。律三大部の一つ

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の四分律行事鈔の言及

【道宣】より

…陳の吏部尚書銭申の子で,20歳で具足戒をうけ,律学の大家智首の門に学んだ。終南山(南山)に住して,《四分律》をもとに戒律の行事を解説した名著《四分律行事鈔》3巻をはじめとする戒律学の五大部を著した。645年(貞観19)に玄奘(げんじよう)がインドから帰国すると,招かれて長安弘福寺での仏典翻訳事業に参加し,祇園精舎の制に模した西明寺が658年(顕慶3)に完成すると,その上座に招かれた。…

※「四分律行事鈔」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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