デジタル大辞泉 「四分律」の意味・読み・例文・類語 しぶんりつ【四分律】 戒律聖典。60巻。後秦の仏陀耶舎ぶっだやしゃ訳。僧の日常生活の規則である律を整備・増補したもので、法蔵部で伝持。内容が4分されている。曇無徳どんむとく律。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「四分律」の意味・読み・例文・類語 しぶんりつ【四分律】 部派仏教の一派の曇無徳部で伝えた律典。六〇巻よりなる。後秦の仏陀耶舎訳。内容を初分より第四分にわけるのでこの称がある。初分は比丘(びく)の二五〇戒、第二分は比丘尼(びくに)の三四八戒と受戒・説戒・安居・自恣の四、第三分は先の自恣を補足して皮革・衣・薬・迦絺那衣など一四、第四分は房舎・雑の二と集法比丘五百人・七百集法毘尼・調部・毘尼増一(ひにぞういつ)の四を説く。中国・日本の律宗はこの律を用いる。四分。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「四分律」の意味・わかりやすい解説 四分律しぶんりつ 仏教の律の書名。 60巻。法蔵部の律とされる。永興4 (412) 年,姚秦の仏陀耶舎が竺仏念らとともに訳出。内容が4つの部分に分けて説かれているためにこの名称がある。漢訳律中,最も普及したもの。注釈としては,道宣の『四分律行事鈔』が著名。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報