四城跡(読み)よつつじじようあと

日本歴史地名大系 「四城跡」の解説

城跡
よつつじじようあと

[現在地名]野田川町字四辻 寺山

「丹哥府志」に「荻野悪右衛門城墟」、「丹後旧事記」に「四辻亀山 荻野悪右衛門、石川悪四郎」、「一色軍記」に「四辻亀山 荻野悪右衛門・石川悪四郎同居す。荻野は丹波大名なり、破軍の後一色に入込終に家臣と成る」と記す。

「一色軍記」によると天正一〇年(一五八二)正月一三日、一色氏が丹後吉原よしわら(跡地は現中郡峰山町)に一族を召集した時、本城である弓木ゆみのき(跡地は現岩滝町)に在城した者として、荻野悪右衛門・赤井五郎らの名があがっているが、この荻野悪右衛門を初め母方の姓を名乗った赤井直正とすれば、すでに天正六年三月丹波国黒井くろい(跡地は現兵庫県氷上郡春日町)で病死しているし、また赤井五郎を赤井忠家(直正の甥)とすると同七年八月に明智光秀方に敗れているから両人が天正一〇年当時弓木城にいたとは考えられない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android