四馬神村(読み)しめがみむら

日本歴史地名大系 「四馬神村」の解説

四馬神村
しめがみむら

[現在地名]美川町大字四馬神

玖珂郡の北部、山代やましろ郷の西南部に位置し、南北に流れるにしき川沿いの村。東は添谷そえだに小川こがわ根笠ねかさの各村。西は野谷のたに(現錦町)に接する。萩藩領で前山代宰判に所属。

古くは河山かわやま(川上村)と称し、「大永ノ記録」(「山代温故録」所収)には宇佐郷うさごう(現錦町)など八ヵ村の一つとして「河山畑 刀禰岡土佐守」と記される。この河山畑の初見は小川村小壁こかべにあった五葉ごよう庵の正長二年(一四二九)年号のある鐘銘で「玖珂郡山代庄内河山畑」とある。また伊勢神宮の御師の守札配布先の覚書である中国九州御祓賦帳の享禄五年(一五三二)分に「山代河山の宮大夫殿」「同むなかた殿」「同金花」「同御内 たかつつしま(高津対馬)殿」などとみえる。「閥閲録」所収の堅田安房家文書には、天文二二年(一五五三)一二月一三日付の多賀山新兵衛尉宛、毛利隆元・元就連署の文書があるが、それには「此方可有御一味之由、本望之至候、仍山代之内天所別所・河山村・羽野村六百貫之地、進之置候」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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