回盲弁(読み)かいもうべん(その他表記)ileocaecal valve

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「回盲弁」の意味・わかりやすい解説

回盲弁
かいもうべん
ileocaecal valve

バウヒン結腸弁あるいはボーアン弁ともいう。回腸盲腸上行結腸の境に入る部位にある弁。盲腸内に突出した2枚の粘膜ヒダである上唇下唇から成り,これら上下の唇はその両端で互いに合し,その間にある回盲結腸口を上下から囲んでいる。回盲弁は大腸内容物の小腸への逆流を防ぐ働きをする。

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栄養・生化学辞典 「回盲弁」の解説

回盲弁

 回腸が盲腸に開くところにある弁で,回腸末端の粘膜がひだ状になってできている.

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世界大百科事典(旧版)内の回盲弁の言及

【大腸】より

… 回盲口は回腸と大腸の境界部で,回腸末端が少し大腸腔内に突出して高まりをつくっている。その形状は種々であるが,基本的には上下2枚の唇状突起となって回盲弁を形成し,大腸の内容物が回腸へ逆流するのを防いでいる。盲腸は,回腸が大腸に開口するところ(回盲口)から下方の盲管になっている部分をいう。…

※「回盲弁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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