団十郎(読み)ダンジュウロウ

デジタル大辞泉 「団十郎」の意味・読み・例文・類語

だんじゅうろう〔ダンジフラウ〕【団十郎】

市川団十郎いちかわだんじゅうろう
代々市川団十郎荒事を得意としたところから》荒っぽいこと。
「―で出ましたと母くろう」〈柳多留・一七〉

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精選版 日本国語大辞典 「団十郎」の意味・読み・例文・類語

だんじゅうろうダンジフラウ【団十郎】

  1. [ 1 ]いちかわだんじゅうろう(市川団十郎)
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙
    1. ( 市川団十郎の家は代々荒事を得意としたところから ) 乱暴なこと。荒々しいこと。また、あばれっ子。団十。
      1. [初出の実例]「団十郎で出ましたと母くろう」(出典:雑俳・柳多留‐一七(1782))
    2. めくりカルタの出来役の名。また、青札の一のことともいう。
      1. [初出の実例]「けちなよみ団十郎が十弐文」(出典:雑俳・柳籠裏(1783‐86)二月一八日)

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百科事典マイペディア 「団十郎」の意味・わかりやすい解説

団十郎【だんじゅうろう】

市川團十郎

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世界大百科事典(旧版)内の団十郎の言及

【市川寿美蔵】より

…7世まである。(1)4世(1820‐66∥文政3‐慶応2) 7世市川団十郎門下で子役から何度も名を変え,立役と敵役を兼ねた。1858年(安政5)寿美蔵,翌年4世市川雷蔵となる。…

【市川団十郎】より

…初名九蔵。幼くして父と死別,16歳で団十郎を襲名した。容貌も体格も父に似ており,芸熱心だったので,めきめきと腕を上げ,名声を高め,江戸劇壇における市川団十郎のゆるぎない権威を確立した。…

【アサガオ(朝顔)】より

…文化・文政年間,嘉永・安政年間(1848‐60)に熱狂的に栽培された変化アサガオは,1885年ころから1935年ころまで再びブームを迎え,盛況をきわめたが,一方では徐々に大輪咲きの栽培熱が盛り上がり,現在では変化咲きは大輪咲きに押されて,衰微の一途をたどり,少数の愛好家によってわずかに品種の保存がはかられているにすぎない。これまでアサガオの歴史といえば,珍花奇葉の変化アサガオのことが主であり,嘉永・安政年間に9代目市川団十郎にちなんで命名された濃柿茶の〈団十郎〉は,当時の大輪花の代表的なもので,現在でも作られている。)に大別される。…

※「団十郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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