囲繞地(読み)イニョウチ

デジタル大辞泉 「囲繞地」の意味・読み・例文・類語

いにょう‐ち〔ヰネウ‐〕【囲×繞地】

民法上、他の土地袋地ふくろち)を囲む周囲の土地。袋地所有者公路に出るためこの土地の通行権をもつ。

いじょう‐ち〔ヰゼウ‐〕【囲×繞地】

いにょうち(囲繞地)」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「囲繞地」の意味・読み・例文・類語

いにょう‐ち ヰネウ‥【囲繞地】

〘名〙 民法で、他の土地に囲まれていて公路に通じていない土地(袋地)を囲んでいる周囲の土地。袋地の所有者は公路に出るためにこの土地の通行権を持つ。いじょうち。
※民法(明治二九年)(1896)二一〇条「或土地が他の土地に囲繞せられて公路に通ぜざるときは其土地の所有者は公路に至る為め囲繞地を通行することを得」

いじょう‐ち ヰゼウ‥【囲繞地】

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「囲繞地」の意味・わかりやすい解説

囲繞地
いにょうち

他人の土地に囲まれて公路に通じていない土地(袋地(ふくろじ))を囲んでいる土地。袋地の所有者は公路へ出るために囲繞地を通行することができる。なお、2004年(平成16)12月公布(2005年4月施行)の民法の現代語化により、「囲繞地」という語は用いられなくなった(民法210条)。

[高橋康之・野澤正充]

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改訂新版 世界大百科事典 「囲繞地」の意味・わかりやすい解説

囲繞地 (いにょうち)

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世界大百科事典(旧版)内の囲繞地の言及

【袋地】より

…周囲を他の土地(囲繞地(いにようち))にかこまれ,だれでも通れる道路(公路)に達することができない土地をいう。池沼・海・崖などで公路に行くことが妨げられている土地も,準袋地として袋地なみに扱われる。…

※「囲繞地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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