国つ罪(読み)クニツツミ

デジタル大辞泉 「国つ罪」の意味・読み・例文・類語

くに‐つ‐つみ【国つ罪】

地上で犯した罪。国の人々の犯した罪。→あまつ罪
「ここだくの罪を天つ罪り別けて、―と」〈祝詞・六月晦大祓〉
国法を犯した罪。
神宝かんだからを盗みとりしためしなき―なり」〈読・雨月蛇性の婬〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「国つ罪」の意味・読み・例文・類語

くにつ【国つ】 罪(つみ)

  1. 天つ罪に対して、この地上で犯した罪。国の人々の犯した罪。→天つ罪
    1. [初出の実例]「許々太久の罪を、天都罪と告分て、国津罪(くにツつみ)と所始し罪は生秦断」(出典皇太神宮儀式帳(804))
  2. 国法を犯した罪。
    1. [初出の実例]「儞(なんぢ)神宝を盗とりしは例なき国津罪(クニツツミ)なり」(出典:読本・雨月物語(1776)蛇性の婬)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android