国の親(読み)クニノオヤ

デジタル大辞泉 「国の親」の意味・読み・例文・類語

くに‐の‐おや【国の親】

天皇。また、太上天皇
「―となりて、帝王の上なき位に」〈桐壺
皇后。また、天皇の生母国母こくも
「―ともて騒がれ給ひ」〈紫式部日記

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精選版 日本国語大辞典 「国の親」の意味・読み・例文・類語

くに【国】 の 親(おや)

  1. 天皇。また、太上天皇の異称
    1. [初出の実例]「くにのおやとなりて、帝王の上なき位にのぼるべき相おはします人の」(出典:源氏物語(1001‐14頃)桐壺)
  2. 皇后。また、天皇の御生母。
    1. [初出の実例]「きさいの宮は〈略〉我れまことの天ちにうけられたるくにのをやならば、しはづさじとおぼして」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲下)

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