国境離島(読み)こっきょうりとう

共同通信ニュース用語解説 「国境離島」の解説

国境離島

日本の領土の外縁に位置し、領海や排他的経済水域(EEZ)の範囲を決める根拠となっている島。国土面積の約12倍に相当する広大な海域漁業海底資源権益を維持するため、政府は海洋安全保障の一環として管理の強化を進めている。無人の国境離島については、無名だった島には名称を付け、所有者のいなかった島の国有化を実施。有人の離島は領海保全のための活動拠点と位置付け、人口維持、雇用拡大に向けた企業誘致や観光事業の拡充を後押ししている。

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知恵蔵mini 「国境離島」の解説

国境離島

日本の国境近くに位置する、領海線や排他的経済水域(EEZ)の根拠となる離島。内閣府によると、2019年時点で国境離島の数は525(有人60、無人465)。政府は人口減少が進む国境離島の無人化を防ぐため、17年4月施行の「有人国境離島法」に基づき、島民の生活を支援する様々な施策を実施している。一方では、領海の保全に向けて所有者のいない国境離島の国有化・公有化を進め、18年には国境離島の私有地についても実態調査に乗り出している。さらに、19年度中には各府省庁が持つ離島情報を共有できる新しいデータベースの構築に着手し、国境離島の管理を徹底するとしている。

(2019-9-17)

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