国後海峡(読み)くなしりかいきよう

日本歴史地名大系 「国後海峡」の解説

国後海峡
くなしりかいきよう

国後島北東端の安渡移矢あといや(弁天島を含む)択捉えとろふ島南西端ベルタルベ岬の間の海峡で、最狭部は二三・二キロ、最深部は二六八メートル。国後水道ともいう。晩冬季には流氷がオホーツク海から太平洋へ張出すものの、潮流は冬季を通じてあまり強くはない。一方夏季には四ノットを越す三筋の北流があって、その吸込み口にあたる同海峡は、近世には津軽海峡と並ぶ渡海の難所として知られた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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