国民年金空洞化(読み)こくみんねんきんくうどうか

知恵蔵 「国民年金空洞化」の解説

国民年金空洞化

国民年金に加入しなかったり(未加入)、保険料を納めない(未納)人が増え、年金制度信頼を揺るがす問題となっていること。社会保険庁調査では2004年度の保険料未納が424万人、未加入が36万人で計460万人だった。加入対象者全体(加入者である第1号被保険者2217万人と未加入36万人を足したもの)に占める未納・未加入の割合を空洞化率とすると、20%となる。なお05年度の国民年金保険料の納付率は67.8%(暫定値)で、前年に引き続き低迷が続いている。

(梶本章 朝日新聞記者 / 2007年)

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