ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国連水会議」の意味・わかりやすい解説 国連水会議こくれんみずかいぎUnited Nations Water Conference 1977年3月,アルゼンチンのマルデルプラタで開かれた国連主催による水資源の有効利用に関する会議。参加国は 116ヵ国で,日本からは水資源開発公団の山本三郎総裁ら3人が政府代表として参加した。そこで,水問題の基本となる以下のような行動勧告が決定された。 (1) 水資源の利用可能量を把握すること,(2) すべての人々が安全な飲用水を利用できるようにすること,(3) 逼迫する食糧需給に備え,農業用水の確保,灌漑施設の整備を進めること,(4) 水利用合理化のため循環利用や再生利用の技術を進め,排水処理によって水資源をめぐる環境を改善することなどである。日本においてもこの会議に呼応して水の日・水の週間の制定,さらに同 1977年 10月,土木学会をはじめ7学会の共催による「水資源問題についてのシンポジウム」が開催された。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by