マルデルプラタ(読み)まるでるぷらた(英語表記)Mar del Plata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マルデルプラタ」の意味・わかりやすい解説

マルデルプラタ
Mar del Plata

アルゼンチン中部,ブエノスアイレス州南東部の都市。首都ブエノスアイレスの南南東約 400kmにあり,大西洋にのぞむ。 1856年ポルトガル人が入植漁村として発展したが,74年ブエノスアイレスの P.ラモスが海浜保養地として開発を開始し,20世紀に入って急速に発展した。現在同国で最も有名な海浜保養地となっており,快適な気候と約 8kmにわたって続く美しい海岸に恵まれるほか,市内にはカジノナイトクラブなどの娯楽施設,豪華ホテルから安いペンションまでの各種宿泊施設などが完備し,夏のシーズン (11月~4月) には市の人口は 200万人にふくれ上がる。観光業に次いで,建設,漁業,缶詰製造などが重要な産業となっている。首都と鉄道,道路,空路水路で直接結ばれる。国立マルデルプラタ大学,美術館,博物館などの文教施設も所在。人口 41万 4696 (1980) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「マルデルプラタ」の意味・わかりやすい解説

マル・デル・プラタ
まるでるぷらた
Mar del Plata

アルゼンチン東部、ブエノス・アイレス州南東部の港湾観光都市。ブエノス・アイレス市の南400キロメートルに位置する。人口66万8600(2002推計)。農牧畜産品の積出し港であり、国内最大の水揚量を誇る漁業基地でもある。水産物加工業も盛んである。20世紀になってからは行楽地として注目を浴び、「大西洋の真珠」と称される世界的観光地となった。公営カジノや海水浴場がある。

[今井圭子]

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