国防色(読み)コクボウショク

デジタル大辞泉 「国防色」の意味・読み・例文・類語

こくぼう‐しょく〔コクバウ‐〕【国防色】

カーキ色。旧日本陸軍軍服の色だったところからいう。

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精選版 日本国語大辞典 「国防色」の意味・読み・例文・類語

こくぼう‐しょくコクバウ‥【国防色】

  1. 〘 名詞 〙 ( もと陸軍軍服の色だったところから ) カーキ色。また、それに類似した色。昭和九年(一九三四)陸軍が命名
    1. [初出の実例]「国防色のブラウスを着」(出典:仮面の告白(1949)〈三島由紀夫〉三)

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世界大百科事典(旧版)内の国防色の言及

【カーキ色】より

…旧日本陸軍も04年日露戦争開始直後,勅令で〈夏衣夏袴を茶褐色と為すことを得〉と定め,翌年制定の陸軍戦時服制ではカーキ色を主色としたが,20年に帯青茶褐色と色調を改めた。日中戦争以来,緑がかったカーキ色は国防色と呼ばれて公私の制服に用いられた。【太田 臨一郎】。…

【学生服】より

…普及とともに紺色・ホック留めの海軍士官略装型の学生服も出現したが,いずれにせよ集団規律,職務への服従,地方民とは異なる選良性などの点で,軍服がモデルとして選びとられたのであった。日露戦争後,陸軍軍服は国防色(カーキ色)へと変わるが,学生服は一貫して当初の色・型を継承し続けた。 女生徒の場合は,和服に表現される貞淑,従順など婦徳への拘泥から,洋服の採用が男子に比して著しく遅れた。…

【国民服】より

…軍服としても着られることや経済性などの諸条件を付して公募し,40年1月に発表,一般に普及し始めたところで法制化された。甲号と乙号があり,色は国防色(カーキ色),それぞれ上衣,中衣,袴(ズボン),外套,手套,帽子,靴から成る。双方に共通の特徴はネクタイ,ワイシャツ,チョッキを廃したことで,違いは襟の形や帯(ベルト),物入れ(ポケット)の有無などである。…

※「国防色」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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