国際スズ協定(読み)こくさいスズきょうてい(その他表記)International Tin Agreement; ITA

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国際スズ協定」の意味・わかりやすい解説

国際スズ協定
こくさいスズきょうてい
International Tin Agreement; ITA

スズの輸出国と輸入国の需給を調整し,価格を安定させるための国際商品協定。 1956年に第1次協定が発効し,日本は輸入国として 61年に加盟。価格帯を設けてそれに見合った緩衝在庫操作を行なって,スズの市場価格の安定に努めている。 77年に発効した第5次協定からアメリカも参加し,またこの協定により緩衝在庫のための資金を消費国側が自発的に醵出することとなった。しかしスズ価格が継続的に下落し,85年 10月には資金的な行きづまりから緩衝在庫の運用は停止され,本協定の執行機関である国際スズ理事会は多額の負債をかかえることとなった。その後協定は結ばれず,国際スズ協定は解消した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む