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緩衝在庫 かんしょうざいこbuffer stock; BS

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

緩衝在庫
かんしょうざいこ
buffer stock; BS

商品価格の安定のため需給を調節するのに用いる在庫。通常は一定の価格帯を設定して,市中価格または国際価格がその上限に達したときは在庫を市場に放出し,逆に下限に達したときは市場から買入れて価格の安定をはかっている。スズココアなどの国際商品協定において国際緩衝在庫の制度が採用されており,供給が不安定で需要の価格弾性も低く (価格が低下しても需要はあまり増加しない) ,景気変動によって需要が大幅に変動する1次産品の価格安定化の方策として特に最近重視されている。

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大辞林 第三版の解説

かんしょうざいこ【緩衝在庫】

景気変動による需要の急増などに備え企業が保有する在庫。品切れによる信用低下といった危険は回避できるが、在庫保有のコストは増える。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

緩衝在庫
かんしょうざいこ
buffer stock

一次産品の供給の価格弾力性は低く、そのために需要に見合った供給がむずかしくなり、それが一次産品価格の短期的不安定性の一つの重要な原因となる。そこで、当該一次産品の市場への供給量を調節し、供給側から需給関係を調整することによって価格安定化を図るために設置されるのが緩衝在庫である。より具体的には、市場価格が暴騰したときには在庫が市場に放出され、逆に市場価格が暴落したときには買い支えが行われて在庫蓄積が図られることになる。なお、市場価格に大きな変化がない場合には、原則として緩衝在庫は市場に介入しない。UNCTAD(アンクタッド)(国連貿易開発会議)の「一次産品総合プログラム」は、国際緩衝在庫の設置によって一次産品価格の安定化を図ろうとするものである。[入江成雄・前田拓生]

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