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国際統合理論 こくさいとうごうりろんTheory of International Integration

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

国際統合理論
こくさいとうごうりろん
Theory of International Integration

国民国家間の統合現象を政治学,経済学,社会学統計学などの手法を用いて動態的にとらえ,国際統合を国際関係論の一分野として確立しようとする動きをいう。 1950年代後半以降,特にアメリカにおいて台頭した。 60年代に入るとヨーロッパ経済共同体 EECにみられる経済統合の試みに刺激を受け,アメリカ以外でも活性化するようになった。国際統合理論は,主としてコミュニケーションの増大現象に着目する K.ドイッチュらの交流理論と,経済・社会領域における統合の進展が政治領域に自動的に波及することを理論的命題に掲げた E.B.ハースらの新機能主義理論とに分れる。特に,新機能主義理論は 60年代から 70年代にかけて国際統合理論の主流を成し,統合研究の発展に大きな影響を与えた。しかし,70年代に入ってヨーロッパ共同体 ECの統合運動が加盟国間の利害対立によって停滞したこともあって理論面での精緻化に行きづまりをきたすようになり,ハース自身も 80年以降,統合研究から距離をおくようになった。

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