国際緯度観測事業(読み)こくさいいどかんそくじぎょう

精選版 日本国語大辞典 「国際緯度観測事業」の意味・読み・例文・類語

こくさい‐いどかんそくじぎょう‥ヰドクヮンソクジゲフ【国際緯度観測事業】

  1. 〘 名詞 〙 極運動解明のために国際測地学協会が組織した緯度変化観測・研究する事業。世界各地の北緯三九度八分上の六か所に観測所設置。その一つとして、明治三二年(一八九九)岩手県水沢に文部省所轄研究所として臨時緯度観測所(現国立天文台水沢観測センター)が設けられた。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の国際緯度観測事業の言及

【緯度観測所】より

…日本の緯度観測所は岩手県水沢市にあり,文部省の所轄機関である。北緯39゜08′線上に設置された国際緯度観測事業の観測所として,国際測地学協会と日本国政府の条約に基づいて1899年(明治32)臨時緯度観測所が設置され,1920年に正式に緯度観測所と改称された。創設時の観測機は眼視天頂儀だけであったが,現在は浮遊天頂儀,写真天頂筒,アストロラーブなどの天文光学観測機による天文経緯度の観測および人工衛星のドップラー観測などの新しい技術による極運動観測が行われている。…

※「国際緯度観測事業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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