国際観光モデル地区(読み)こくさいかんこうモデルちく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国際観光モデル地区」の意味・わかりやすい解説

国際観光モデル地区
こくさいかんこうモデルちく

日本を訪れる外国人観光客が安心して一人旅ができるように,また日本のよさを知ってもらえるようにと,1984年に運輸省が打ち出した施策。日本が世界に誇れる魅力に富んだ観光地で,交通機関や宿泊施設など受け入れ態勢整備されていながら従来外国人観光客の少なかった地区の中から指定された。指定地区では地方公共団体が推進母体となり,国や国際観光振興会,旅行会社などの協力を受けて,外国人専用の観光案内所「i」の設置や日本の家庭を訪問する「ホームビジット」の整備,ボランティアによる通訳普及などを進めた。 1998年に外客来訪促進地域 (国際観光テーマ地区) の整備が開始されたことにより,原則的に国際観光テーマ地区に移行した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android