土佐山郷(読み)とさやまごう

日本歴史地名大系 「土佐山郷」の解説

土佐山郷
とさやまごう

江戸時代の一行政区で、現土佐山村と高知市の一部を含む。「土佐州郡志」は「城北也、東限上倉村・久礼村、西限今井村・大利村、南限円行寺・莇野・秦泉寺三村、北限森之大峰、東西三里強南北三里、郷内有九村」と記し、三谷みたに(現高知市)都積つづみ(鞁)村・長谷ながたに(土佐山村)梶谷かじたに村・西川にしがわ村・高川たかかわ村・桑尾くわお村・広瀬ひろせ(弘瀬)村・中切なかぎり村をあげる。ただし同書が桑尾村の小村とする東川ひがしがわ村は、郷村帳類では独立村として扱われる。

右のうち中切村を除き、長宗我部検地では「土左山九名」の名称で一括されており、総検地面積九五町九反余(ほとんどが「御直分」)、うち六五町余は切畑(焼畑)で、立地条件をよく表している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android