梶谷(読み)かじや

日本歴史地名大系 「梶谷」の解説

梶谷
かじや

[現在地名]南信濃村八重河内

八重河内やえごうちの中心部で秋葉道から分れ、東方へ八重河内川を四キロほど奥に入った所にある、全く隔絶された深い谷間の小集落平地がほとんどなく、急峻な傾斜地にわずかな耕地があり、近年まで焼畑耕作に依存していた。開発・土着の由来は不明。

集落は上下二組の集団に分れ、一組合内を「組合衆」、他の組合を相互に「朋輩衆」とよぶ。葬式の場合は「見舞」といって、集落全体が手伝いに参集する。組合衆は三日、朋輩衆は一日が普通であった。見舞と称する労働提供は事情によって耕作の遅れた農作業の場合にも行われた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android