最新 地学事典 「土壌層位学」の解説
どじょうそういがく
土壌層位学
soil stratigraphy
第四紀層や地形面の対比のための層位学的鍵層として,風化帯や古土壌を利用する方法。レス中の化石土壌(埋没古土壌)については,米国ではF.Laverett(1898)が,間氷期の風化帯,Sangamon soil(R/W間氷期),Yarmouth soil(M/R間氷期)を同定・命名。ヨーロッパでも,Krems(R/W),Göttweiger(WⅠ/WⅡ),Paudorf(WⅡ/WⅢ)など間氷期・亜間氷期風化帯が鍵層に利用されている。USA層位学命名委員会(1961)は,土壌層位学的単元を「広く識別し,作図することができる層位関係と物理的特徴をもつ土壌」と定義。この単元は,母岩生成時以後,異なる生物の活動により,その場で生成している点で岩石や地表とは時代の異なる層位学的単元である。層位学の慣習に従い,模式地の地名にsoilをつけ,Sangamon soil, Brady soil等と呼び,faciesを区別するときには土壌型名をつける(例,Loveday Red-Yellow Podzolic soil)。
執筆者:松井 健
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

