単元(読み)タンゲン

デジタル大辞泉 「単元」の意味・読み・例文・類語

たん‐げん【単元】

一定の教育目的のためにひとまとめにされた学習計画。教材学習活動主題ごとに関連をもたせて組織したもの。カリキュラムの構成単位学習単元

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精選版 日本国語大辞典 「単元」の意味・読み・例文・類語

たん‐げん【単元】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 哲学で、証明なしに真とみられる自明な前提。ドイツ語 Axiom の明治一〇年代(一八七七‐八六)の訳語で、現在は公理といわれる。
    1. [初出の実例]「言ふ心は、ありと定むるも、あらす(と)定むるも、かの理性の随(まま)にして、少しも礙ける所なきなり。此法や、唯一つ、然して、之を開いて三つの単元〔 axiom 〕を立つ」(出典:致知啓蒙(1874)〈西周〉上)
  3. 確立している原理、原則。根本原理
    1. [初出の実例]「単元とは幾何学の元(もと)にして、其元より成り立つ所のものを拠証と言ひ」(出典:百学連環(1870‐71頃)〈西周〉一)
  4. ある主題を中心にして行なわれる学習活動のひとまとまり、または、教材の一分節。ユニット。→単元学習

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百科事典マイペディア 「単元」の意味・わかりやすい解説

単元【たんげん】

学習内容の区分としてまとまりをもっているもの。教科指導の単位とみることもできる。日本でも早くからこの考え方はあったが,戦後新教育の中でこの語が広く使用されだした。まとまりが教科の論理構成によっているものを教科単元,児童・生徒経験の統一性によっているものを経験単元という。
→関連項目問題解決学習

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「単元」の意味・わかりやすい解説

単元
たんげん
unitary element

数学用語。可逆元または正則元ともいう。環において,乗法に関しての逆元をもつ元を単元という。すなわち,環 R の元 x に対して xx-1x-1x=1 を満たす元 x-1 が存在するとき,x を単元という。ここで1は環 R の単位元である。

単元
たんげん
unit

一定の学習順序によって構成した学習内容のひとまとまり。ヘルバルト学派の T.ツィラーが初めて唱えたが,20世紀になりアメリカで多彩な単元論が開花し,生活単元作業単元,問題単元など,経験単元の類型が考えられた。教科教材の単元は教材単元という。

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世界大百科事典(旧版)内の単元の言及

【環】より

…(3)逆元 単位元1をもつ環Aの元aに対し,abba=1となる元bを,aの逆元といい,a-1で表す。逆元が存在する元を,可逆元,あるいは単元という。可換環A上のn次正方行列αが,可逆元であるための必要十分条件は,αの行列式がAの可逆元であることで,αの逆元をαの逆行列という。…

※「単元」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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