朝日日本歴史人物事典 「土屋数直」の解説
土屋数直
生年:慶長13(1608)
江戸前期の大名。忠直の次男,母は森川金右衛門氏俊の娘。元和2(1616)年9歳のとき江戸幕府2代将軍徳川秀忠に仕え,5年に徳川家光に付属せられ,8年から近習。寛永1(1624)年廩米500俵を受け,5年廩俵をあらため上総国内(千葉県)で500石を知行する。その後,書院番,同番組頭,徳川家綱側衆を経て,寛文2(1662)年2月若年寄となり,1万石を領して大名に列した。5年12月から死去するまで老中。9年6月に至り初めて城地を賜り,常陸国(茨城県)土浦藩4万5000石を領する。いわゆる出頭人として,4代将軍徳川家綱期の幕政運営を担う。領内検地,池溝の開設,耕地改良など土浦藩の領内経営に意を用いている。<参考文献>神崎彰利「久世広之と土屋数直」(『江戸幕府〈上〉―その実力者たち―』)
(泉正人)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報