土甘郷(読み)とかみごう

日本歴史地名大系 「土甘郷」の解説

土甘郷
とかみごう

和名抄」高山寺本・東急本ともに訓を欠く。「日本地理志料」は「度加美」と訓を付す。天平七年(七三五)閏一一月一〇日の相模国封戸租交易帳(正倉院文書)に、従三位鈴鹿王の食封として土甘郷五〇戸、田一七八町六反三五三歩とみえる。源氏に捕らえられ東下する平宗盛らの道中が「小磯・大磯の浦々、やつまと、とがみが原、御輿が崎をもうちすぎて、いそがぬ旅とおもへども、日数やうやうかさなれば、鎌倉へこそいり給へ」(「平家物語」巻一〇)と記され、ここにみえるとがみ(砥上)が土甘である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む