圧力スケール(読み)あつりょくスケール

最新 地学事典 「圧力スケール」の解説

あつりょくスケール
圧力スケール

pressure scale

低圧(1Pa)から高圧(1GPa)までの圧力領域では液柱型圧力計と重錘型圧力計が圧力の標準となっている。前者は,P=ρHによって水銀液柱の高さにより圧力が決定される。後者ピストンシリンダー中の液体に重量Wの重錘によって力を加えたときに,ピストンの有効断面積をAとするとP=W/Aによって圧力が与えられる。これらの方法で決められた圧力を一次標準という。さらに高圧領域ではD.L.Deckerの状態方程式に基づいたNaClの体積の圧力変化を圧力標準にしたNaClスケールが最もよく用いられている。この圧力標準は上記の一次標準により信頼性が確かめられている。一方NaClは約30GPaで相転移するために,より高圧においてはルビーの蛍光線の波長の圧力変化により圧力値を決めている(ルビースケール)。ルビースケールは30GPa以下ではNaCl圧力スケールによって較正されている。これらの圧力スケールを用いていくつかの物質の相転移圧力が正確に決定されており,それを圧力定点と呼んでいる。代表的な圧力定点はBi(ビスマス)I-II転移,2.55GPa;BiIII-V転移,7.7GPa;Pb(鉛)I-II転移,13.4GPa等。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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