圧覚センサ(読み)あっかくセンサ(その他表記)pressure sensor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「圧覚センサ」の意味・わかりやすい解説

圧覚センサ
あっかくセンサ
pressure sensor

ロボットのハンド部分が物体に与えている圧力または特定の部分の力を検出するセンサ。物体を把握するときの把握力制御のために用いられる。圧覚のうち,指面での圧力分布を検出するのが分布圧覚センサで,把握物体の形状特性,把握状況を検出することができる。この分布圧覚の検出点が縦横規則正しく並んでいるものをマトリックス圧覚,マトリックス触覚と呼ぶ。マトリックス圧覚としては,感圧導電性ゴムや感圧高分子フィルムと電極をサンドイッチ構造にしたもの,感圧半導体を並べたもの,ゴムと光センサを組み合わせたものなどが用いられている。圧覚センサは,柔軟で感度が高くかつ耐久性のある素材と構造が必要であり,触覚情報処理システムの研究とともに実用化に向かっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android