坂本神社(読み)さかもとじんじや

日本歴史地名大系 「坂本神社」の解説

坂本神社
さかもとじんじや

宇佐八幡宮境内西端にある小祠で、祭神は葛城襲津彦命。天正の下分和食地検帳では、宇佐八幡宮の隣地に「権現社五尺四方ノシフキ 横殿四間ソキフキ」とあり、付近にはこの社の神田や行事田が記される。この権現社を安政三年(一八五六)に改築した際、本殿内陣の梁に「奉造立坂本権現大工小助慶長十三歳孟夏吉日」の墨書があり、神主が「坂本権現」とあるのを、「延喜式」神名帳所載の安芸郡坂本神社に違いないとして藩庁に届出て、藩庁も坂本神社として造営することを許可した(皆山集)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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