坂松原村(読み)さかまつばらむら

日本歴史地名大系 「坂松原村」の解説

坂松原村
さかまつばらむら

[現在地名]紀宝町阪松原さかまつばら

桐原きりはら村の南東相野谷おのだに川支流の相野川上流の小盆地にある。「紀伊続風土記」に「旧は坂本原村といふ、尾呂志荘坂本と混する故に、坂松原と改むといふ、村中桃を産物とす」と記されるように、当地は古くは坂本原さかもとばらとよばれた。坂本原の地名は、「五月給田之事」を記した明応七年(一四九八)四月一六日の石垣行包等連署証文(熊野速玉大社古文書古記録)に「相野庄内サカモト原中之次郎禰宜ノ寄進コレアリトイエトモ衆中無沙汰ニテ中絶スル所ナリ」と記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android