紀宝町(読み)きほうちよう

日本歴史地名大系 「紀宝町」の解説

紀宝町
きほうちよう

面積:七六・五〇平方キロ

南牟婁郡の南端に位置し、北は大地たいじ(六〇〇・八メートル)を主峰とする大地山系を境として御浜みはま町に接する。西はとまり(九〇六・七メートル)を主峰とする蔵光ぞうこう山系を境として紀和きわ町に接し、南は熊野川、東は熊野灘に面するが、東の一部は鵜殿うどの村に接している。中央部を北から南へ相野谷おのだに(鮒田川)が流れ、肥沃耕地を形成して熊野川に注ぐ。


紀宝町
きほうちよう

2006年1月10日:南牟婁郡紀宝町・鵜殿村合併
【紀宝町】三重県:南牟婁郡
【鵜殿村】三重県:南牟婁郡

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「紀宝町」の意味・わかりやすい解説

紀宝〔町〕
きほう

三重県南端,熊野川下流左岸の町。 1954年井田村御船村,相野谷村合体し町制。 2006年鵜殿村と合体。井田熊野灘七里御浜に臨む集落で園芸農業が行なわれる。熊野川河口の鵜殿では古くから木材の集散製材が行なわれ,1951年に製紙工場が立地してからは工業地となった。傾斜地に大規模なミカン園がある。相野谷は熊野川の支流相野谷川流域の集落で,水田梅林が多くを占める。山地スギ,ヒノキの人工林が多く,杉皮が特産品。また,熊野川対岸の和歌山県新宮市への通勤者も多い。七里御浜と熊野川流域は吉野熊野国立公園に属する。 JR紀勢本線が通る。面積 79.62km2。人口 1万321(2020)。

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