坂田兵四郎(読み)さかた ひょうしろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「坂田兵四郎」の解説

坂田兵四郎 さかた-ひょうしろう

1702-1749 江戸時代中期の長唄唄方。
元禄(げんろく)15年生まれ。初代坂田藤十郎の甥(おい)。坂田派の流祖享保(きょうほう)15年初代瀬川菊之丞とともに京都から江戸にうつり,翌年中村座で「無間(むけん)の鐘」をうたい好評を博す。めりやすを得意とし,江戸長唄界で初代松島庄五郎とともに活躍した。寛延2年6月11日死去。48歳。京都出身。名は「へいしろう」ともよむ。

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朝日日本歴史人物事典 「坂田兵四郎」の解説

坂田兵四郎(初代)

没年:寛延2.6.11(1749.7.24)
生年:元禄15(1702)
江戸中期の長唄唄方。名は「へいしろう」とも。歌舞伎役者の初代坂田藤十郎の甥。京都出身で小歌の名人といわれた。享保15(1730)年に江戸に下り,翌年には上方唄起源を持つ「無間の鐘」を演奏して好評を得る。上方風のしんみりとした情緒を江戸の長唄界に吹きこんだ人物として知られる。

(長葉子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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