垂氷(読み)タルヒ

精選版 日本国語大辞典 「垂氷」の意味・読み・例文・類語

たる‐ひ【垂氷】

  1. 〘 名詞 〙 雨、雪などの水滴が、軒先または岩角などからしたたりながら凍って垂れ下がったもの。また、それができること。つらら。たりひ。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「日ごろ降りつる雪の今日はやみて風などいたう吹きつれば、たるひいみじうしだり」(出典:枕草子(10C終)三〇二)

たり‐ひ【垂氷】

  1. 〘 名詞 〙たるひ(垂氷)
    1. [初出の実例]「祓へなどいふところに、たりひいふかたなうしたり」(出典:蜻蛉日記(974頃)下)

垂氷の補助注記

この例は、「たるひ」の誤写可能性が大きい。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android