デジタル大辞泉 「氷柱」の意味・読み・例文・類語 つらら【氷=柱/▽氷】 1 水のしずくが凍って、軒下や山の岩などに棒状に垂れ下がったもの。垂氷たるひ。《季 冬》「みちのくの町はいぶせき―かな/青邨」2 こおり。「書き流すあとは―にとぢてけり何を忘れぬ形見とか見む」〈更級〉[補説]書名別項。→氷柱[類語]氷塊・氷河・氷山・氷柱・氷・氷片・氷層・堅氷けんぴょう・薄氷はくひょう・薄ら氷ひ・流氷・氷雪・氷霜ひょうそう・アイス・薄氷・初氷 ひょう‐ちゅう【氷柱】 1 つらら。2 夏、室内を涼しくするために立てる角柱形の氷。こおりばしら。[類語]氷塊・氷河・氷山・つらら・氷・氷片・氷層・堅氷けんぴょう・薄氷はくひょう・薄ら氷ひ・流氷・氷雪・氷霜ひょうそう・アイス・アイスバーン・薄氷・初氷 つらら【氷柱】[書名] 森荘已池もりそういちの短編小説。昭和15年(1940)刊行の作品集「店頭」に収録。同年の第12回芥川賞の候補作となる。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「氷柱」の意味・読み・例文・類語 こおり‐ばしらこほり‥【氷柱】 〘 名詞 〙 夏期など、冷気を得るために立てて置く柱状の氷。ひょうちゅう。《 季語・夏 》[初出の実例]「朝起きてみたら鯱(しゃちょ)こばって人間入りの氷柱(コホリバシラ)ができてゐた、なんてえのは嫌だぜ」(出典:漫才読本(1936)〈横山エンタツ〉自序伝) ひょう‐ちゅう【氷柱】 〘 名詞 〙 つららのこと。たるひ。また、夏、部屋の冷房に用いるこおりばしらもいう。氷筯(ひょうちょ)。[初出の実例]「つらら 氷柱 銀竹 垂氷」(出典:俳諧・番匠童(1689)一一月)[その他の文献]〔劉叉‐冰柱詩〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
普及版 字通 「氷柱」の読み・字形・画数・意味 【氷柱】ひようちゆう つらら。〔全唐詩話、二、劉叉〕少(わか)くして放肆、~韓、天下の士に接すと聞き、して之れにす。冰・車の二詩を作る。盧(綸)・孟(郊)の右に出でたり。字通「氷」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「氷柱」の意味・わかりやすい解説 氷柱 (つらら)icicle 垂氷とも書く。屋根に積もった雪がとけてしたたり落ちるとき,氷点下の気温のために軒下にできる氷の柱のこと。とけた水の量と気温によって,長さ数cm以下の小さなものから,地面にとどく大きなものまである。屋根の上でとけた雪は軒先からしずくとなって落ちるが,気温が低いと落ちる瞬間に凍ってしまう。次にやってきたしずくも同じ過程を繰り返し,しだいに太く,長いつららになる。とける量が多いと石筍のように下からも氷が盛り上がってきて,屋根から地面までつながることもある。住宅の南側や台所の屋根にできやすい。滝が凍ってしまったものは氷瀑という。執筆者:菊地 勝弘 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by