城山古墳群(読み)しろやまこふんぐん

日本歴史地名大系 「城山古墳群」の解説

城山古墳群
しろやまこふんぐん

[現在地名]中津市伊藤田 城山

中津市南東部、北へ向けて突出する丘陵上に位置する。昭和二八年(一九五三)の発掘調査により、丘陵の頂上部を中心に円墳二八基が確認されたが、大半は大破した状態であった。この調査で発掘された一九号墳は、奥行三・二メートル、幅一・七メートル。天井・奥室右壁などを欠如していたが、扁平な川石を敷いた床から鏡板・轡・杏葉などの馬具、金環などの装身具、須恵器片を出土している。ほかの古墳もすべて横穴式石室をもつ小円墳で、ほとんど六世紀後半頃の造営とみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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