城輪柵(読み)きのわのさく

日本の城がわかる事典 「城輪柵」の解説

きのわのさく【城輪柵】

山形県酒田市にあった古代城柵。国指定史跡。奈良時代末期に秋田城(秋田市)から移転した出羽国府が置かれた城柵ではないかといわれている。庄内平野北部の荒瀬川の扇状地にあり、発掘調査の結果、一辺約720mの築地塀正方形外郭内部に、築地などに囲まれた政庁があったことがわかっている。外郭の四辺中央には門が設けられ、政庁のある中心部に向かって大路がつくられていた。1984年(昭和59)の整備事業で政庁南門、東門、築地塀などが復元され一般公開されている。JR羽越本線酒田駅からバスで約20分。庄内空港からは車で約20分。◇「きのわのき」ともいう。

出典 講談社日本の城がわかる事典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む