執行権(読み)シッコウケン

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精選版 日本国語大辞典 「執行権」の意味・読み・例文・類語

しっこう‐けんシッカウ‥【執行権】

  1. 〘 名詞 〙 広義では、立法権・司法権に対して法律を執行する国家統治権の権能。行政権と同義に用いられる。狭義では、強制執行をする権能。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の執行権の言及

【権力分立】より

…ここでは,立法とは,propertyの保全という目的によって拘束された,しかし,人民の信託にもとづいて権限を与えられた人々の意識的な作用によって創造されるものとして考えられており,そのような立法の観念を中心として,〈政治社会〉の組織原理が想定される。一切の他の権力がそれに由来し従属しなければならない最高の権力である立法権legislative powerと,立法権によってつくられた〈定まった恒常的な法〉を執行する執行権executive powerとを同一人にゆだねるなら,彼らは自分のつくる法への服従を免れることになってしまうから,これら2権を,違った人間に担当させることが必要となる。 執行権が国内事項についての法の執行であるのに対し,対外的な安全と公益事項の管理をおこなう同盟権federative powerがあり,執行権と比べて,あらかじめ定められた法に拘束されるのに適していないという点で区別されるが,この2権は,同一者によって担当される。…

※「執行権」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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