権能(読み)ケンノウ

デジタル大辞泉 「権能」の意味・読み・例文・類語

けん‐のう【権能】

法律上、ある事柄について権利を主張し、行使できる能力。公の機関権限についていうことが多い。
大臣の―が大自在とも思わんから強て成ろうとも思わない」〈魯庵社会百面相
ある物事をすることのできる資格
「善ならざるものはかりそめにも幸福にあずかる―なしとするカント的厳格主義」〈長与竹沢先生と云ふ人
[類語]職権権利資格権限権益特権特典

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精選版 日本国語大辞典 「権能」の意味・読み・例文・類語

けん‐のう【権能】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ある事柄について権利を主張し、行使することができる能力。多く法律上認められている権限についていう。権限。職権。
    1. [初出の実例]「大臣の権能が大自在とも思はんから」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵〉新高等官)
  3. ある物事をすることのできる資格。権利。
    1. [初出の実例]「あらゆる美の種類に接触する機会を得るのが、都会人士の権能(ケンノウ)であると考へた」(出典:それから(1909)〈夏目漱石一一)

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普及版 字通 「権能」の読み・字形・画数・意味

【権能】けんのう

権力職能。

字通「権」の項目を見る

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