20世紀日本人名事典 「堀内勝治郎」の解説
堀内 勝治郎
ホリウチ カツジロウ
大正・昭和期の実業家 旭日写真工業社長。
- 生年
- 明治17(1884)年
- 没年
- 昭和15(1940)年1月20日
- 出生地
- 静岡県敷知郡馬郡村(現・浜松市)
- 経歴
- 父・円蔵が興した氷砂糖工場を継ぎ、明治時代末期には浜松で堀内氷糖商会を創立。大正7年同社と東京の日本製糖、浜松の中村氷糖を合併させて大日本氷糖株式会社を設立した。12年には中村氷糖が離脱したため、同社を旭日氷糖株式会社に改組し、その社長に就任。氷糖事業の傍ら、14年に旭日写真工業株式会社を開業して写真用品の製造販売をはじめ、15年国産の印画紙を製造して発売。ついで昭和2年には国産では初のフィルムとなる「菊フィルム」の製造に成功し、その販売を開始した。その後も、X線フィルムや35ミリ映画フィルムなどの製造も手がけるが、彼の没後、第二次大戦下の企業整備により、旭日氷糖・旭日写真工業ともに解散。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報