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堀義路(読み)ホリ ヨシミチ

20世紀日本人名事典 「堀義路」の解説

堀 義路
ホリ ヨシミチ

大正・昭和期の工業化学者 北海道大学工学部教授



生年
明治29(1896)年2月7日

没年
昭和47(1972)年10月17日

出生地
東京・三田

学歴〔年〕
東京帝大工学部応用化学科〔大正9年〕卒

経歴
東大講師、農商務省技師、文部省在外研究員を経て、大正13年北海道大学工学部講師、14年教授。在任中重水製造の研究を始め、昭和9年日本で初めてその濃縮成功した。17年新設の藤原工業大学(慶応大工学部の前身)教授となった。21年退職、23年経済安定本部資源調査会委員となり、その間月刊「化学工業」を主宰。産業計画会議専任委員、電力中央研究所理事、工業開発研究所理事長、米国のPowerReactor Development Co.副社長、世界エネルギー会議特別委員会議長等を歴任。わが国のエネルギー源を石炭から石油と原子力に転換させた陰の功労者。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「堀義路」の解説

堀義路 ほり-よしみち

1896-1972 大正-昭和時代の応用化学者。
明治29年2月7日生まれ。北海道帝大教授となり,昭和9年重水の濃縮に日本ではじめて成功。藤原工大(現慶大工学部)教授をへて電力中央研究所理事などをつとめた。昭和47年10月17日死去。76歳。東京出身。東京帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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