堅石(読み)けんせき

精選版 日本国語大辞典 「堅石」の意味・読み・例文・類語

けん‐せき【堅石】

  1. 〘 名詞 〙
  2. かたい石。
    1. [初出の実例]「河湖の底は、多く堅石を以てなれり」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉四)
    2. [その他の文献]〔公孫龍子‐堅白論〕
  3. けんせきはくば(堅石白馬)」の略。
    1. [初出の実例]「堅石(ケンセキ)の論をなして、挙燭の智をみがきし事」(出典仮名草子・見ぬ京物語(1659)下)

かた‐いし【堅石】

  1. 〘 名詞 〙 質の堅い石。特に、安山岩をいう。
    1. [初出の実例]「メノ コマカナル cata(カタ) ixiuo(イシヲ) モッテ ツクリ ヨク ミガキ ケルホドニ」(出典:バレト写本(1591))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android