場所細胞(読み)バショサイボウ

デジタル大辞泉 「場所細胞」の意味・読み・例文・類語

ばしょ‐さいぼう〔‐サイバウ〕【場所細胞】

動物がある特定の場所を通過するときにだけ発火する神経細胞。脳の海馬に存在。1971年、米国出身の神経科学者ジョン=オキーフらが、行動中の齧歯げっし類の脳内の電位を直接測定することによって発見した。
[補説]2014年、オキーフは「脳の空間認知に関する細胞の発見」の業績により、格子細胞を発見したモーセル夫妻とともにノーベル生理学医学賞を受賞した。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android